結婚を控えた新婦さんのウェディングダイエット。短期ダイエットはやめ、痩せる体質になろう。

筆者のダイエット体験

このままではダイエットどころか、自分の健康管理も満足に出来ない、病人になってしまう。何かを変えようと、2002年のある日思い立ちました。まず私は、図書館に向かいました。今までのようにダイエットに関する情報だけでなく、医療とか料理とか、その他の趣味とか様々な分野の本をたくさん読みました。そこで、とても大事なことに気がつきました。今まで、色々なダイエットを試した時、自分なりに失敗の経験を生かして、次の成功しそうなものを選んで取り組んでいたつもりでした。でも、ある視点で見たとき、これまでやってきたダイエットは、すべて共通した穴がありました。それに加えて、精神的な要素も実はとても大切で、今まで軽視し過ぎていたということを知りました。

そこで、今までとはガラっと考え方を変えてみました。ダイエットとか食事についてもほとんど意識をしなくなりました。変えたのは本当に考え方だけ、そしていくつかのクセを変えた程度です。でも、結果はとても満足の行くものでした。この7年間以上、ほとんど一定の体重を保っています。ピーク時に70kg近くあった私の体重は、それ以来50kg前後をずっと保っています。食事はほとんど何も意識せず、好きなものを食べて、運動も運動不足にならないように、趣味のレベルでたまに体を動かす程度です。

logo2_r2_c1.jpg今まで、体も精神的にも本当に苦労していたことを思うと、こんなに何も考えずにダイエットできたのかと、逆に何だかガッカリするほどでした。痩せたい、という思いは良かったのですが、そこで手をつけた「手段」が間違っていただけだったのです。

今、街に溢れているダイエットグッズやダイエット食、エクササイズDVDなどは、ほとんど私が以前経験したのと同じ「間違えた手段」だと考えられます。多くは、一番の目的が、販売者が「儲かるため」という設定になっています。実際の効果のほどは、一時的に痩せる、もしくは痩せたように思わせるものであるはずです。そうしないと、継続的に販売できなくなってしまいます。


本書は私が過去の経験を元に、様々な分野の中から新たに私が「取り入れるべき」と考えたものを加え、体系的にまとめた冊子です。私と同じように成功した方へのインタビューを元に、いくつかパートを構成しています。他のダイエット製品とは違い、継続して購入して頂く必要はありません。無駄なお金も、時間も使う必要はありません。かつて私がしたような、自らの体に苦行を課すようなことは必要ありません。苦労などせず、本書でラクをして痩せれば良いのです。ごく自然な方法で、「痩せている人が、何気なく行っている生活習慣」をあなたも取り入れれば良いだけなのです。体型に悩んでいる方は、是非1ページ目からじっくり読み進めて下さい。

数ヶ月間は、痩せた体重をキープして、新たな大学生活を楽しんでいました。しかし大学には、もっと体型が良い、締まったスタイルの人たちがたくさんいて、周り人たちと比べてしまうと、まだまだお腹周りが気になりました。何とか、もっと締まった体にしたいと思い、さらに健康になりそうなことを続けました。朝には軽く30分から1時間位のランニングをして、夕方にはプールに行って1時間くらい汗を流します。しかも、やり出すとキチッとしなければいけないと思い、毎日欠かさず続けました。ランニングに出る前や、プールに行く前は若干おっくうな気持ちもありましたが、終わった時のスッキリした気持ちから、半年以上かなり長い間続きました。雨の日も、風が強い日も通い続けられたことは、結構自信にもなりました。もちろん、食事もある程度気を使い、甘いものや肉類はなるべく食べないようにしていました。

ところが、ある夜を境に、この生活が一気に崩れてしまいました。夏の暑さが一段落した9月の下旬だったと思います。久しぶりの友人と渋谷で飲みに行くことになりました。運動する習慣をはじめてから、飲み会に行くこともめっきり少なくなっていた私は、少しハイになりながら、ビールやワインなどと一緒に焼き鳥などを食べていました。2時間以上ダラダラと飲んだせいか、家に帰った後もなんとなく落ち着かない感じがして、アルコールのせいもあって、もう少し何かを食べたくなりました。家族が買っていたチョコレートクッキーを、何となく口にしました。その瞬間、何かが弾けたような感覚がありました。無性にチョコレートがもっと食べたくなり、その勢いのまま貪るように、お徳用パックのチョコレートを全て食べてしまいました。夜の12時を回ったところです。

logo2_r3_c1.jpg翌朝、胸の辺りが気持ちが悪く目が覚めたのは、8時過ぎです。いつもランニングしていた時間より2時間も遅い時間です。胃からお腹にかけて、何とも消化不良のような気持ち悪さが残っています。時間も遅いので、ずっと続けてきたランニングを休みました。すると、朝眠くて寝ぼけていたせいか、夜のプールも用意をし忘れていたため、夜も運動は休みになってしまいました。続けてきたものが、急に終わってしまい、しかも、だらしのない形で途切れてしまったことにショックを受けました。その情けないの気持ちのまま、その夜も菓子パンやらスナック菓子を買って食べてしまいました。

そこから、しばらく続けてきた運動がパタッと止まってしまいました。張っていた気が抜けてしまったかのように、やる気が起きなくなってしまったのです。夜に食べている間は、つかの間の安らぐ感覚があるのですが、すぐにまた「何で食べてしまったんだろう」という自己嫌悪に陥ります。そして、そんな生活が数日続いたあと、さりげなく腰回りに手をやると、明らかに大きくなった脂肪が手にまとわりついて来たのが分かりました。それでも、どうしても夜にたくさん食べてしまうことが止められず、見る見るうちに元の高校生頃の体型近くまで戻ってしまいました。

さすがにもうまずい、と思って意を決してプールに通いはじめました。太くなった腰回りで水着になるのは、少し恥ずかしかったのですが、それまでの怠慢を取り戻すかのように、いつもよりも多めに泳ぎました。その、運動後の爽快感はやはり感じることができて、またしばらく続けようという気になりました。しかし、数日も続けると運動によりカロリー消費が激しいからか、いつもよりも空腹感を強く感じるようになりました。夕食を食べた後でもお腹が減ってきてしまうのです。ここで食べたらまずいと思い、数日間は我慢していました。しかし、何日か後にたまらず寝る前に小さなヨーグルトを食べると、それだけで止まらずパンやお菓子を食べ始めてしまいました。

それ以降、過食により太っては、急な運動と食事制限により少し痩せる、というのを繰り返していました。太っては痩せ、また太っては痩せるという繰り返しです。これは相当、体に良くなかったようで、睡眠が満足に取れなくなったり、手足が異常に冷える冷え性になったり、色々と体に変調を来していました。体重自体は、高校の時のピークに比べると軽くなっているものの、体型はいびつで、体調は明らかに悪くなっていました。さらに悪いことに、色々なダイエットや食事制限の仕方などを試していたせいか、食事のことを過度に意識するようになっていました。今朝は食事量が少なかったから大丈夫とか、今回は炭水化物が少なすぎるとか、今日は一日糖分が多すぎたとか、いちいち頭で考えてしまいます。その結果、一日のうちに何度も、かなりの時間、「食べること」を頭で考えているようになりました。それが結局、たまに発作的に起こる過食につながってしまいました。自分自身に嫌気が差し、性格的にもかなり内向的になってしまった時期が続きました。

転機が来たのは、大学進学が決まってからです。合格発表での喜びが一段落ついた頃、このまま大学に行っても今までのように卑屈な性格のままかも知れない、せっかく大学生活を送るなら、今までとは違う楽しいものにしたい、と思うようになりました。そこで、生まれて初めての「ダイエット」に取り組みました。

まずやったことは、本を読むことでした。受験勉強をしてきた流れで、本を読むことには慣れていましたから、いろいろな種類のダイエット本を古本屋で買って、読みあさりました。カロリーについて、健康食品について、運動について、さらには断食についてなど、興味深く読み進めました。

logo5_r1_c3.jpgとにかく大学生活が始まるまでには、すっきりとキャンパスデビューしたい、と思ったので、とても急ぎました。食事制限と有酸素運動を組み合わせて、毎日のように空腹の中、ランニングや筋トレを続けました。もちろん、甘いものや肉類は御法度です。2~3日の断食にも挑戦しました。かなり苦しかったのですが、最初の月になんと5kg、3ヶ月目で合計9kg程もやせました。もともと脂肪があったおなか周りには、皮のようなたるみだけが残りました。その頃みんなからは、まるで挨拶のように「やせた?」と言われて、とても嬉しい気分に浸っていました。ダイエットに成功したという自信も得たつもりでした。でも、これが本当の成功ではなかった、と気づくのは数年後のことです。

そんな訳で、「自分は太っている」というコンプレックスとともに、どんどん性格も卑屈になっていきました。卑屈になると余計に内向的になり、自分や他人の見た目に関することとか、ファッションなどへの興味が全く無くなりました。このように内向的になると、仲良くしてくれる人間も自然と限られてくるため、余計に太っていることがコンプレックスになる、という悪循環に陥っていました。

それまでの食生活と言えば、スポーツ飲料などのジュースが大好きで、スナック菓子なども良く袋ごと食べていました。食事ではハンバーグやカツ、焼き鳥などの肉類がとにかく好きで、カロリーのことも良く知りませんでしたし、気の赴くままに食べるという日常でした。外食はそれほどしませんでしたが、家では好きなものしか食べないようなワガママな面が多かったと思います。

logo6_r1_c2.jpgこの生活習慣にさらに追い打ちをかけたのは、大学受験です。もともと集中力がある方ではないのですが、1年間浪人したこともあって、失敗できない、もう後戻りできないという強迫観念に駆られていました。集中力が持続しないものですから、気分転換にはシャワーを浴びたり、音楽を聴いたりと工夫しましたが、一番多かったのは「食べること」でした。おやつなら、短い時間に気軽に休めて、気分がリフレッシュする気がしたので、しょっちゅう「おやつ休憩」を取っていました。今考えると、外に出て運動でもすれば良かったのですが、当時は「勉強もしないで外にいるんだ」と考えただけで焦りを覚えました。すると、あれよあれよという間に、過去最高の体重にまでなってしまいました。身長は高校2年生くらい迄に成長が止まり、163cm位でしたが、この当時の体重は68kg程。もう少しで大台の70kgになりそうな勢いでした。身長と比較すると、かなりのポッチャリ体型であることが分かると思います。ウエストがゴムのジャージなら、おなかがギュッと締め付けられ、その上にタップンと脂肪が出っ張る状態です。脂肪を両手でつかむと、ソフトボールのように丸く、肉団子のように柔らかいので、「むしり取ってしまいたい」と何度も思いました。これはもう、さすがにまずい。

少年野球の遠征試合が終わった夜、列をなして皆で歩いた帰り道でのことでした。ピッチャーをしていたリーダー格の友達が、不意に後ろから抱きついてきて、「あ、太ってるから○○だ」と言われました。○○は私のあだ名です。この時、自分は太っているんだ、と生まれて初めて認識させられました。

辺りはすっかり暗かったので、友達は何人かに後ろから抱きつきながら、「この腹筋は○○だ」などと言いながら、友達を見分けていたようです。自分に抱きついてきたのは4人目くらいだったと思います。子供のやることですから、もちろん悪気はありません。お腹の太さで、私だと分かったようです。

logo4_r2_c3.jpg小学校の高学年くらいまでは、子供ですから、ある程度体がふっくらしているのは当たり前で、自分は取り立てて太っているとは思いませんでした。それだけに「太っているから」と言われたことが、自分にとっては大変な衝撃でした。その時の風景と友達の声は、今でもはっきりと頭に残っています。

その後、中学校、高校と成長するにつれ、どんどんと脂肪が体についていき、自分でもはっきりと分かるポッチャリ体型になっていきました。どこのクラスの中にも、大抵2~3人はいわゆるデブと呼ばれるキャラがいるものですが、私も確実にその中に入っていました。私の学校では学年を終えると、よくクラスの記念文集のようなものを作らされました。その中でクラスの「面白い人ランキング」「女子に人気の人ランンキング」などのアンケートをすることがありました。人気ランキングでは、私はランクインしないのはもちろん、デブキャラとされる2~3人として真っ先に除外されるような雰囲気でした。

そんな環境の中、どんどん私の性格に変化が起こっているのが分かりました。(つづく)